株式分析研究会 螢舎

取引の活況度を表す
出来高(売買高)

目次
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出来高の概要
出来高急増の意味とは
Excelで分析

出来高の概要

出来高とは売買高とも呼ばれ、取引が出来た、つまり売買が成立した株数の事をいいます。 出来高の多い銘柄はそれだけ市場から注目され、活発に取引がされるという事で、 逆に出来高の少ない銘柄は誰も売買しようとしない見放された銘柄という事になります。

名証、札証、福証や新興市場の銘柄の一部には東証や大証に比べ売買が活発でなく、 一日の出来高が0という銘柄も見られます。
これはその日の売買が一度も成立していないということになり、 これから学ぶテクニカル分析には向かない銘柄という事になります。 テクニカル分析は過去の動向やあるパターンを追っていくものであり、 値動きの乏しい出来高の少ない銘柄には通用しないという事になるからです。

出来高急増の意味とは

出来高が急増するという事は、何か理由があるはずです。その理由により今後の展開が変わってくるのですが、 一般的にはこれから大きく上昇する相場の始まりと、ここから下降に入る相場の終焉が考えられます。

過去のチャートを見ると、安値圏で出来高が急増したケースではそこから上昇相場となる事が多く、 高値圏で出来高が急増したケースではそこから下降相場となる事が多いです。 実際の売買は常にチャートの最前線で行う為、そこが安値圏なのか高値圏なのかを判断する力量が必要になります。

なぜこのような事が起こるかですが、投資家の心理を考えればよくわかります。 今までさほど値動きのなかった銘柄でもある時急騰したのを見かければ株価の値上がりを逃したくないものです。 我も我もと見つけた人が買い意欲を示した結果、出来高急増となり、場合によっては値上りランキング等に入ってまた注目、 さらに買いを呼ぶといった事が考えられます。これは安値圏で出来高急増のケースです。

逆に高値圏でのケースは・・・
上昇していく株価を眺めながらも買い注文を入れる事ができない事はよくあります。急落にあった後などは特に顕著に表れます。 株とは高くなると買いたくなるもの、上昇していくとだんだんみんな買いたくなります。ある時そのエネルギーが集まって 出来高急増、大陽線となった時に、それまで眺めていた投資家もみんな買いつきます。
しかし相場はそこまで、みんな買った後は買い物が無くなりそこからは下降していくばかりです。

逆に下げていく段階での出来高急増にはこんなパターンもあります。
株価が大暴落、全ての銘柄が平等に大幅下落しました。こんな時は投資家の心理は場合によっては夜も眠れないくらいです。 なぜなら個人投資家の多くは信用取引を行い、下落相場の時は追証が発生する可能性があるからです。

全く下げ止まらず、売りが売りを呼び市場がパニックになった時、追証の大量発生でさらに売りが重なります。 ここでまだ少しの余裕のあった投資家でさえも「もうダメだ」と投げ売ります。
これが下げていく段階での大陰線、出来高急増の原因の一つです。

この場合、セリングクライマックスといって下落相場の最後の下げとなる事もあります。 セリングクライマックスの場合、それまでの出来高水準の5倍以上で起こることが多いようです。 この下げを逆張りする投資法もありますが、銘柄の選択を誤るとそのままズルズルと下げていく危険も伴います。

Excelで分析

出来高をExcel上に表現するには実数を入力するだけです。 日付とローソク足で5列を使用していますが、出来高の追加で6列としましょう。
前回移動平均線を学びましたが、基本は日付、ローソク足、出来高のこの6列です。 ここに移動平均線等を加えていくことになります。
 
1 日付 始値 高値 安値 終値 出来高
2 06/5/16 16,509 16,596 16,117 16,158 2,063,320
3 06/5/17 16,259 16,319 16,034 16,308 2,300,250
4 06/5/18 16,089 16,139 15,914 16,087 2,024,880
5 06/5/19 16,041 16,166 15,926 16,155 1,905,000
6 06/5/22 16,255 16,269 15,837 15,858 1,906,460
7 06/5/23 15,722 15,776 15,583 15,599 2,061,110

出来高の説明についてはローソク足と同じく数値の並びだけになりますのでExcelのサンプルファイルは割愛させていただきます。 次はいよいよチャートの作り方です。
10月5日 テクニカルコメント>9月2日追加